1年前に海外駐在でベトナムに赴任。
もうすぐ転職のために日本に帰国予定。
それまでの期間、ベトナム生活での体験記を自分なりにまとめてみる。
今回は第一回。ベトナムの上下関係について。
日本には敬語というものが存在し、年齢が上の人には基本的に敬語を使用する。
ベトナムはどうかというと、日本以上に年齢による上下関係がはっきりしている国である。
というのもベトナムでは、相手が自分より年上か年下かによって、呼び方が変わる。
年上の女性なら「チー」、年上の男性なら「アィン」、男女問わず年下の場合は「エム」である。
さらに、自分のおじさん程の年齢の男性には「チュー」、おばさん程の年齢の女性には「コー」、祖父くらいの年齢の男性は「オン」、祖母くらいの年齢の女性には「バー」など、信じられないくらい多くの呼び方がある。
だから、ベトナムに行くと初対面の人にまず聞かれる質問は「あなた何歳?」もしくは「何年生まれ?」である。
日本では失礼に当たりそうだが、ベトナムでは、それによって相手の呼び方が変わるため、最初に把握しておく必要があるのだ。
基本的に年上でも年下でも分け隔てなく仲良く接してくれるベトナム人だが、年上の人たちはやはりそのように振る舞う。お姉さん感、お兄さん感があって、頼りになる。
27歳でベトナムに駐在した僕にとっては、年上の社員が多数を占めていたので、この文化にはかなり影響を受けた。
そうでなくても、日本人は年下に見られやすい。
仕事で工場の視察に行った際、高校生の社会見学と間違えられたほどだ。
そう思うと、日本人はやはり性格も含めて幼稚に見られる傾向にあるのかも知れない。
次に海外で働くことになった場合は、自分を繕う必要はないが、幼く見られないように、自信を持って自分の意見をはっきり言えるようになりたい。
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